誰かが見ていなくても

誰かが見ていても、見ていなくても、自分のすべきことを自分の最大限の力でやること。

これが自分の夢を叶える上で非常に大切なことです。

 

努力というモノは誰かに見せるモノではありません。

よく監督・コーチが見ている時は一生懸命練習し、見ていない時は手を抜く選手がいます。

また、親がいる時には自主練習するけれども、いない時は全くやらない選手がいます。

こういう選手は当然伸びません…

 

自分の夢や目標に向かう行動は人や環境には決して左右されません。

ハングリー精神という言葉を聞いたことがあると思います。

ハングリー精神とはお腹が空いているという意味ですが、貧しく、乏しい状況・環境の中で歯を食いしばって命を懸けて行ない、現状を打破しようとする気概のことを言います。

良い環境があるに越したことはありませんが、成功している人を見ると、必ずしも良い環境で生まれ育ったかというとそうではありません。

 

私が韓国にいた時の話をします。

私が所属していたクラブは河川敷のサッカー場で練習をしていました。

最初はネットも数枚しかありませんでした。

グランドも石が転がっていたり、外野も十分な広さが確保できなかったりと、決して恵まれた環境とは言えませんでした。

そんな中、5年かけて全国でトップに駆け上がりました。

他のチームは人工芝のグランドを所有していたり、公式戦で使用するグランド顔負けの設備のグランドで練習していたりしていました。

そのような環境を見る度に、「こんな環境でできたら最高だなぁ」と羨ましく思いました。

しかし、環境は全く関係ありませんでした。

 

全国大会でベスト4常連のチームへと成長し、全国の強豪チームが練習試合のためにチームのグランドに訪ねて来るようになりました。

それらのチームの監督たちは口を揃えて言いました。

どうやってこんなところで野球をするのか?と。

 

さて、環境が整っていなくても、結局は本人がどうするかにかかっています。

最高の練習環境があっても、本人がやらなければ宝の持ち腐れです。

監督やコーチ、親がいくら言っても、いくら良い環境を準備しても、結局は本人次第なのです。

これは指導者も親も一番頭を悩ます部分だと思いますが、本人次第である以上、いくら頭を悩ませても結局は本人次第なのです。

 

私はどんな環境の中でもやればできるという自負を持っています。

実際にやってきた経験が裏付けです。

選手たちがハングリー精神を持って、誰かが見ていても見ていなくても、自分の夢と目標に向かって努力できるよう続けてサポートしていきたいと思います。